「どうしても痛かったら?」〜リドカイン(麻酔クリーム)など痛み軽減の工夫について〜

医療レーザーのパワーは皮膚に直接作用するものではありませんが、毛根の中の組織を破壊するほどですから、熱いし痛みも感じます。

痛みの度合いは、熱量の吸収という点では、毛の密度にほぼ比例し、密生する男性の濃いヒゲが一番痛いと言われておりますが(個人的な経験からも、全く同感です)、同じ毛の密度でもスネよりはモモの方が痛いというように、敏感な部位とそうでない部位によって痛みの度合いは違います。

痛み軽減のための工夫

レーザーを照射する部位には、毎回、予めテスト照射を行うのが通例です。私が勤めていた医療機関では、かなり低めの出力(10ジュール)で照射し、皮膚の反応を診たうえで施術を開始しました。このテストは同時に患者さんの痛みの度合いも確認するために必要で、あまり痛がる患者さんの場合、低い出力で最初の施術を行います。

照射口に冷却装置と冷却ジェル

しかし初期のレーザー脱毛器に比べ、最近の機種は痛みを軽減させる工夫が施されています。機種によっては肌に接する照射口に冷却装置を付けているため、ヤケドの心配もなく、痛みは大幅に軽減されました。

また、どのクリニックでも施術する際は、肌に冷却ジェルを塗るため(時間がたつと体温で温まってみますが)、2つの冷却効果で痛みは軽減されることになります。

塗る麻酔薬、リドカインでさらに軽減!

エムラクリーム

それでも痛みが激しい場合は麻酔を使用しますが、通常の注射による麻酔ではなく、リドカイン(Lignocaine)というアミド型局所麻酔薬を配合した麻酔クリームを使用します。一般的に使われるのは、「キシロカイン」や「エムラクリーム」というリドカインを5%配合した麻酔クリームです。

シミやあざをレーザーで除去する際にも使用されますが、これらの麻酔クリームは肌への浸透性が弱く肌の表面にしか効果がないため、注射による局所麻酔が施されることもあります。レーザー脱毛の場合は、シミやあざをレーザー治療ほどのダメージはありませんので麻酔クリームで十分効果はあります。

特別に痛がらないと処方されない場合もあれば、痛い場合は麻酔クリームという手もあるということを予め教えてくれる場合もあります。湘南美容外科をはじめ、患者さんの痛みに対して徹底的な配慮を施すクリニックが増えてきましたが、この点はクリニックによってバラつきがありますので、心配な方は事前に確認するといいでしょう。

参考:湘南美容外科 (北海道から九州まで全国33院)